B型肝炎はB型肝炎ウイルス(HBV)に血液や体液を介して感染する疾患です。
B型肝炎ウイルスの感染は、一時的な感染で終息するもの(一過性感染)と、ほぼ生涯にわたり感染が継続するもの(持続感染)に大別されます。
主に成人後に血液(タトゥー、ピアスなど)や体液(性交渉など)を介して感染し発症する急性B型肝炎は、ほとんどの場合は一過性感染で終息します。(劇症肝炎や持続感染に移行するケースもあり)
出生時(母子感染)や乳幼児期にHBVに感染した場合は、多くが持続感染に移行します。
持続感染の場合、数年~数十年の経過で無症状のまま肝硬変や肝がんに進展することがあります。感染の有無は血液検査で簡単に判別できますが、一般診療や健診の血液検査では施行されていないことがほとんどですので、一度は肝炎検査をしてください。
なお、人間ドックや肝炎健診などでB型肝炎ウイルスに感染している可能性があると診断された方は必ず受診してください。
治療は進歩しており、内服薬のみでウイルスの活動を抑えることが可能になっています。